ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

生命保険

大変ご無沙汰しております。
ここ最近は忙しくて完全にブログを放置していました。また定期的に書いていきたいと思います。


凍結胚移植

残念ながら妊娠陽性とはなりませんでした。まだまだ胚はあるので、2回目を行おうかと思っていた矢先に再びシンガポールはコロナ蔓延。同時に外国人向けワクチンの接種も可能となった為、医者と相談して2回目のワクチン接種後1ヶ月を置いて改めてトライしようということになりました。

 

GMAT

3ヶ月の準備期間(主にOG)を経て挑戦するも、結果は570(MATH 48, VERBAL 23)の撃沈。
オンラインの塾に入って8月に再度受験を目指しています。

 

 

ところで本日は生命保険の紹介を頂きブローカーさんから商品の話を聞きました。
シンガポールの商品は生命保険の補償額が日本より高め(大凡倍くらい)で入るにはお得なんだとか。元本補償の資産運用型は株の積立をやっておりそちらで十分の為、生命保険にでも入ろうか検討中。

以前日本で車を購入した時、ディーラーから「生涯で購入する最も高いものTOP3は、住宅、車、保険ですよー」と言われましたが、確かに納得。そんな簡単には契約できませんな。

 

 

 

凍結胚移植

 前回の続きです。

aint-no-mountain.hatenablog.com

 

上記のエントリで書いた手術から約3ヶ月が経ちました。
妻の術後の状態は問題なく、生理も戻ってきた為、いよいよ凍結胚の移植を行おうとDr.Ngの元へ行きました。
今年の1月からクリニックをGreneagles Hospitalに移転したようですが、一方でIVFの治療室はNovena付近の別病院にあるため、ドクターは病院を行ったり来たりしているようです。そのせいもあってか予約した面談時間になっても我々の順番は回って来ず、さらに時間が経つにつれてクリニックには人、人、人。結局予約した時間から2時間後にやっと面談となりました。
このドクター、齢70を超えたにも関わらず朝から晩までフルで働いているみたで、産婦人科ってホント大変だと分かりました。

面談の結果、妻の体の方は問題ないことがわかり、いよいよ凍結胚の移植日を決定。
ホルモン剤とビタミン剤を購入し、移植日までは妻は服用することに。移植日の前日は、もうすぐ食べられなくなるから。と妻のリクエストで寿司を食べましたが、おしんこといなりと卵食べられるんじゃないか?と真面目に答えたら怒られました。余談ですが最近はスシローがシンガポールにも何軒かできており、手頃な価格で日本と変わらない味が楽しめるのです。

 

さて移植日当日。
朝の定例血液検査後、クリニックで凍結胚の移植を行いました。
私は採卵時と同様、モニター付きの別室で移植のレントゲン映像を見るのですが、何が何やらよく分からず、しかも気づいたら終わっていたという何とも情けない結末。妻は手術室で移植前の杯を生で見ることができたようです。ちなみに移植自体の費用は約SGD 4500でした。

 

特に麻酔も無かったので、術後は少し休んで帰宅。クリニックから貰った移植後のしおりを参考にしながら、2週間後の判定日を待ちます。

 

 

 

 

 

 

 

スエズ運河座礁事故と今後の影響

ご無沙汰しております。

火曜日にオフィスでスエズ運河座礁事故のニュースを聞き、当初は私も上司も大したことないとたかをくくっていたのですが、 どうやら事態が長期化しそう。との予測です。
私も以前はコンテナ業界に携わっており、さらに現在の業界はモロにスエズ運河遮断の影響を受けているので、人ごとではありません。。

せっかくなので簡単に今回の事件を整理したいと思います。

www.yomiuri.co.jp

 

 

関係者整理

日本海事新聞によると、今回座礁した本船Ever Givenの運行者はEver Green(台湾)、船主は正栄汽船(日本)、船舶管理会社はBS management(ドイツ)とのことです。
本船の契約について、当初は裸傭船との報道がありましたが、後の報道で定期傭船契約だということが判明しました。海運ならではの非常に複雑な契約形態があり、この辺が「一体誰が責任を負うのか」という点に大きく関わってくるので一旦整理します。*1

 

まず船のオーナーは正栄汽船になります。正栄汽船はオーナー(船主)として、船の定期的なメンテナンス、税金の支払い等をする義務があります。
但しこれだけでは船は動きません、船長、航海士、機関士、その他多くの船員を配置する必要があります。船員を雇用し、管理しているのはBS managementです。
最後に、実際に営業で貨物を見つけ、船で運ぶ事によって利益を得ているのはEver Greenになります。

 

もう少し分かり易い例にします。A旅行代理店に勤務している私は、今回社内で国内のバスツアー企画が立ち上がり、運転手付きの送迎バスを手配しなければなりません。私はBレンタカーに連絡を入れます。
話を聞いたBレンタカーは送迎バスサービスを快諾。但しBレンタカーは自社でバスを持っていますが肝心のバス運転手が居ません。そこでBレンタカーは、C派遣会社に連絡して運転手を手配します。
運転手を確保したBレンタカーは、運転手代を含めた1日辺りのレンタカー料金を設定し、A旅行代理店と3日間の契約を結びます。

以上のケースを座礁事故に準えると、

・A旅行代理店 → Ever Green(運行者)

・Bレンタカー → 正栄汽船(船主)

・C派遣会社 → BS Management(管理会社)

となります。

 

責任の所在

さて、今回の事故の”責任”は誰にあるのかという点ですが、責任、つまり損害は各会社、実際に貨物輸送を委託している荷主、さらにはエジプト政府も含め複雑に絡んでいるので単純化することは不可能です。

 

まず船が座礁した場合、離岸に係る費用は船主責任となりますので正栄汽船が支払うこととなります。
遅延等により船上にある貨物にダメージが生じた場合、荷主が船主に対してカーゴクレームを行い賠償請求ができますが、今回の座礁事故の原因は「予測不可能な強風」との報道が出ています。仮に今回のケースが天災とみなされる場合、正栄汽船は免責となる可能性が高いです
一部報道では、座礁の影響で待機を余儀なくされた他の船が賠償請求をするという話が出ていますが、上記の通り天災となる場合は、正栄汽船は責任を取る必要がありません。
また、船主、荷主は一般的に保険に加入していますので、免責以外のコストに関しては保険で処理されることが殆どだと思います。

気になるのはエジプト政府の動向です。スエズ運河通行料が外貨取得の源となっているエジプト政府が莫大な損害賠償請求を行うという噂もあります。日本海時新聞によると、スエズ運河の通行時の自己責任は船長が負うとのことなので、BS management、及び正栄汽船が損害賠償請求を受ける可能性はあります。

 

今後の海運・世界の物流動向

本題に入ります。今回の事故が我々の生活にどのような影響を及ぼすか。
BBCの記事では離岸作業は難航しており、少なくとも潮位が上昇する来週まで離岸は難しいとの予測です。*2

もし来週に離岸が完了した場合、我々の生活に影響は殆どないでしょう。10日ほどの遅れは海運業界では珍しくもなんともありません。スエズ運河通過後のロッテルダムシンガポールでは一時的な貨物ラッシュに見舞われ荷役が停滞・混乱する可能性はありますが、一過性のものになります。


もし来週の満潮時にも離岸ができなかった場合、船からコンテナを下ろし離岸できるまで船体を軽くする必要があります。この場合、ガントリークレーンも付近に街もない状況のため、作業は数ヶ月は要します。*3

 

するとどうなるか、初めに原油価格が上昇します。殆どの原油/石油製品はスエズ以南の中東から輸出されているため、アジアの石油供給への影響は軽微ですが、現在の原油価格は実需要よりも投機的な意味合いが強く、供給面の不安から原油価格の上昇を後押しする可能性が高いです。既にNYCの原油市況はスエズ座礁の一報を受け価格が上昇しているようです*4

 次に多くの船がスエズ運河通行を断念し、南アメリカ喜望峰周りでヨーロッパ/アジア間を動くことになります。結果、海運市況全体で運賃が急騰し、原料や資源価格の上昇が我々の生活にも影響する可能性が高いです。報道によると一部の船は希望峰ルートに変更を始めており、離岸作業の状況によっては他船社も追従することとなります。*5

East Port Maritimeによると石油化学製品を運ぶタンカー市況の指標の一つであるBaltic Clean Tanker Indexは一夜で2.74%上昇しています。年初からコモディティマーケットは、ポストコロナを見据えた市況高騰が始まっており、今後更に価格が上昇する可能性は非常に高いです。

 

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まとめ

・損害賠償は保険適用or免責。エジプト政府の動向は注視。

・現時点で物流への影響は軽微

・来週離岸できない場合、海運市況の急騰が予想。

・長期化する場合、資源・材料価格が上昇。

 

海運の混乱による実生活の影響の例ですが、最近では、2014年の米国港湾ストライキの影響で、マクドナルド・ケンタッキーがポテトの販売を休止した例があります。
今回のスエズ事故も早期の解決が難しい場合は、このように実生活への被害が拡大する可能性は高いです。

www.nikkei.com

 

 

 

キノクニヤ

Singaporeに期間限定でKinokuniyaが出店するらしい!

www.straitstimes.com

 

というニュースを聞いて、いや、もう紀伊国屋あるんですけど。と思ったのですが、どうやらスーパーの方の紀ノ国屋とのこと。
それでも中部地方出身の人間には全くピンときません。シンガポールでニュースになるくらいなのできっと有名なスーパーに違いない、と調べてみたらこちらを発見。

 

 

 

 

 

楽天市場】エコロジーバッグ【紀ノ国屋 エコバッグ】:e-shop KINOKUNIYA 楽天市場店

 

あぁーこれか!!
東急ハンズでの商品かと思ってた!

 

 

私でもそこまで関心がないスーパーなのに、よくニュースになるなと関心。(ちなみに本日現在大手Strait timesの人気記事ランキング第7位)

まあ(情報統制もありますが)それくらい大きなニュースがないのがこの島国です。

 

Quality Time

いきなりですがEconomistを読んでいて、ハッと気づかされた記事がありましたので紹介します。

 

www.economist.com

 

コロナのパンデミックで在宅勤務が増加し、これまで以上に家で家族と過ごすことが多くなった筆者。ある日の夕方、ロックダウンが一旦解除されたタイミングで、息子とピザを食べに出掛けました。パンデミックの真っ只中、会話も最小限にお互い面と座ってピザを食べるだけでしたが、帰り道、息子が「最高の夜だった」と口にしたとのことです。

 

子供にとっては、平日の夕方に外食をしたことが、思いがけない驚きの夜だったのかもしれません。ですが筆者は息子の言葉を聞いて、それよりも大事なことに気づきました。コロナ禍による在宅勤務で今まで以上に家族と接する機会を持ったと満足していた筆者ですが、実際のところ、家族と本当の意味で交流を取っていなかった事を悟りました。平日の息子との会話といえば、朝の身支度の指示、宿題の確認などが中心。子供のそばにいたり、子供の話を聞いたり、または遊びに付き合うことは殆どなく、コロナ禍で在宅時間が増えてもその傾向は変わっていなかったのです。

 

翻って、筆者は幼少時代の両親との思い出を記憶から呼び起こしました。彼の一番の思い出は、父親が連れていくパブでの出来事。筆者が音楽レッスンを終え、迎えにきた父が帰りにパブに寄ってビールを飲む、その横で彼もとコーラをチップスを食べる。何気ない時間、でも何も気にすることなくただただ二人でいられる時間。親と子供の大切なQuality Timeであったことに気付かされます。

 

2月、筆者は息子をパブに連れて行きました。彼の幼少時代と同じく、彼はビールを頼み、息子はコーラとチップスを頼む。その時何を話したか覚えていないくらいなので、特別なことではなかったのかもしれません。後日、筆者は息子にコロナ禍が終わったら何したい?と聞きました。息子は「またパブに行きたい」と答えたそうです。

 

 

良い話だなーと共感した一方、私自身にも当てはまるなとハッとしました。最近は平日も二土日もMBAのための勉強ばかりで、毎日家にいるにもかかわらず妻との時間が持てていなかったことに気づきました。
勉強も大事ですが、週一回は気休めの時間と家族のQuality Timeのための時間を作ろうと思います。

 

シンガポールで筋腫摘出手術

前回の続きです。

 

aint-no-mountain.hatenablog.com

 

10月に IVFを行い、本格的に子宮筋腫摘出の手術に向けて動きました。
まずは主治医を選ぶために、FacebookのコミュニティやDr.Ngからアドバイスをもらいました。幸運なことにSingaporeは優秀な婦人科医がたくさんおり、コンパクトな国も相まって何人かの医者に面談を申し込むことに成功。
面談時の感触やアドバイスから、 Gleneagles HospitalのDr. Anthonyに決めました。

Dr Siow Yew Ming Anthony - Obstetrician & Gynecologist | Gleneagles Hospital

 

 

主治医を選ぶにあたっては、
1.医者の視点、患者の視点双方から考えて的確なアドバイスをくれる人間か
2.リスク・利点についてしっかり説明してくれるか
3.お金(有名な人ほど執刀料高い)
の3つを重視。妻はオランダ でヤブ医者にあたってひどい目にあったということなので、特に1についてはかなり重要視していました。

どのお医者さんも素晴らしい経歴で、流石先進国シンガポールと感動。手術の成功についてはまず間違いないと思う中で、手術前の不安をどれだけ取り除いてくれるか、患者へ安心感を与えることができるか、そのような能力/人間性というのは本当に人それぞれ。医療費が高く完全なるビジネスであるお国柄故、優秀な上に人間性もある医者というのは本当に人気が高く、そして執刀料もコンサル料も高いです....。

 

その後何度かの面談を行い、12月初旬に手術を行いました。
3時間ほどの手術で無事成功。妻の体力が結構消耗したようで、5日ほど入院をして帰宅。
2週間ほど家でゆっくりして、クリスマスを迎えました。

 

ということで長かったIVF/筋腫摘出もようやく峠を越えました。
思い返してみると、健康面、将来の子供計画、費用面と様々な側面から検討して、一歩ずつ前へ前へ進んでいった道のりであった気がします。
途中何度も方向を変えようとしたり(実際変えたり)、納得いく選択肢が無かったりと厳しい事もありましたが、完全なBESTを目指すのではなく、その場その場での最善の選択(BETTER)を選んでいくことで道が切り開けて行ったような気がします。


そして何より、前述したようにシンガポールのコンパクトな国柄には助けられました。優秀な医者も、病院の設備も身近に揃っており、どこに行くにも電車・タクシーで30分以内でたどり着くのは、セカンドオピニオンの取得や見舞いに好都合です。
もちろん費用は日本に比べてバカ高いのですが(高度医療保険入っててよかった)、それさえ目をつぶれば十分な安心を得ることができる、と感じました。

 

 

カビ問題

ご無沙汰しています&あけましておめでとうございます!

シンガポールはクリスマス明けからphase 3に突入し、最大8人まで集まってOKとなりました。依然多くのactivityは規制が残っている為、年末年始は特にやることもなく家に引きこもってGMATの勉強を始めました。約10年ぶりの数学。。。全部忘れてた泣きたいくらいです。

 

ところで、我が家は3ヶ月に一度エアコンの清掃を業者にお願いしています。
シンガポールは湿度が高く、年中エアコンを動かしている為契約書でもエアコンの清掃義務が借主についていることが多いです。うちもまたしかり。
ただ、リビングにあるメインのエアコンだけ手付かずなのです。業者に聞いても「これは住居のユニットと一体化しているエアコンだから、うちでは清掃できないよ」と。

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こいつ

清掃業者にそう言われていたので、てっきりこのエアコンはオーナーか管理会社がメンテするのかな。と思って気をつけていなかったんですが、最近エアコンからの空気がやたらと臭う。これはまさかと思ってカビ業者に連絡、チェックをお願いすると、悪い予感が的中。業者曰く、このエアコン内部はカビだらけとのこと。ええ。。。

 

直ぐにオーナーに連絡し、カビ業者のサーベイレポートも添付して、カビを早急に取り除いてくれ!と伝えました。オーナーはまず現状確認からということで、あまり乗り気ではなさそうな様子。
そもそも、このエアコンの清掃の責任は誰にあるのか(管理組合?オーナー?借主?)そんなところから揉めそうな気がします。
カビ業者は、カビの除去より空気清浄機買う方が安いと言っていますが、カビだらけのエアコンを使い続けるのも嫌なので早急に除去して欲しいものです。