ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

どこで結婚するか

シンガポールかオランダか日本

私達は住居をシンガポールに構えており、そして妻はオランダ国籍、私は日本国籍を持っているので、結婚の登録先にはオランダ、日本、シンガポールの3つの選択肢がある。各国の結婚要件は簡単にまとめると下記の通りだ。

  • オランダ: 各市町村に申請。婚姻当日は市の担当者が立ち会いの下簡易的な結婚式(宣誓、サイン、キス等)を行う必要があり。またオランダに住所のある最低2名の証人の立会いが必要。会場は市役所で行うのが一番安く済むが、レストランや教会も可能。
  • シンガポール: 政府機関であるMisitery of Marriage(ROM)に申請。申請は婚姻予定日の最低3週間前。オランダと同じく最低2名の証人立会いの下簡易的な結婚式を行う必要があり。またその際の立会人(Solomonizer/結婚式の神父さんのような人)も別途自分で手配する必要あり。一番めんどくさい
  • 日本: 婚姻届と他必要書類出して終わり。

私は特に場所、日時に拘りはなく、できるだけ簡単に済ませられる所が希望だった。妻も場所には拘りはないが、日時はとある記念日を強く希望していた。その為、まずはその日(今年は日曜)に婚姻が可能かで篩をかけることとなった。

まずはオランダでの結婚の可能性を探る為、妻が地元の市役所に確認。すると、なんと3ヶ月先まで予約でいっぱい、しかも基本的に平日のみの受付だという。せっかくだからオランダ旅行(と先方の両親への挨拶)を兼ねてオランダに行くか〜。という私の淡い望みは一瞬で潰えた。まあお金もかかるし結果オーライ。

次にシンガポールだが、これも土日の結婚が難しい。結婚はROMの中にある小さな式場で行うことが可能だが、基本的には平日のみ。ちなみに自宅等でも全然問題ないそうだが、結婚に相応しい内装でなければならないそうだ。どういうこと。そしてSolomonizerも平日のみ対応可能という人が結構多い。結果、妻はどうしてもその日(日曜)に拘っていた為、日本で婚姻届を提出することにした。

 

最大の敵は日本の役所

 ご存知の通り日本での婚姻届提出はどこでも構わない。必要書類についてはネットである程度調べることができるが、年の為予約したホテルの近所の区役所(横浜市某区)に電話で確認することにした。

戸籍課に繋いで貰うとたいそう訝しい反応をされた。何故日本なのか、何故シンガポールでやらないのか。何故その日なのか。イラつきながらも一つ一つ説明すること10分、先方の回答は

 

「現在担当が不在にしておりますので、また改めてご連絡ください。先ほど申し上げましたがやはりシンガポールで手続きされる方が簡潔だと思います」

 

危うく携帯を投げるところであった。

 

安定の港区

横浜の他区役所にも電話してみたが、どうも反応がwelcomeでないので別の市町村ですることにした。外国人の多い東京都港区なら国際結婚も熟知していると思い電話してみると、さすがの対応。あれよあれよと話が進み、必要な書類の確認、前日の事前確認もスムーズに行うことができた。国際結婚するなら港区役所、おすすめです。

 

日本は他国に比べ簡単なのか

余談であるが、妻の婚姻要件具備証明書等を取りに在日オランダ大使館に行った時、職員の方が「最近アジアに住んでるオランダ人が、日本で婚姻届を出すケースが多いですね」と言っていた。費用もかからず、在住者以外でも婚姻届を提出することができる為、日本での婚姻は他国に比べて容易なのかもしれない。でも配偶者ビザ取るのは相当大変みたいですね...。