ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

日本人男性×非アジア系女性の結婚は珍しいのか

 

ラグビーW杯観戦の為、9-11月に数回妻と一緒に日本に帰った。
私は学生時代ラグビー部で、現在も(週一くらいだが)ラグビーを続けており、今回のW杯のチケットは1年以上前から購入し開催を心待ちにしていた。毎日テレビにかじりついてラグビーを見ている私に、妻は半ば呆れていたが、日本旅行と中々見られないラグビーW杯観戦 (4年に一度じゃない、一生に一度だからね!)という案で粘り強い交渉をした結果、日本行きのチケットを勝ち取った。

 

実は一緒に日本に行くのは今回が初めてだった。
帰国中は東京、横浜、大分と各都市に数日間くらい滞在していたが、気になったのは他の人からの目線。日本人男性×外国人女性の組み合わせが珍しいのか、街を歩いていても、お店に入っても、色んな人から見られる。電車に乗り込む時なんて皆に見られる。妻も目線に気付いていたようで、結構なストレスを感じたようだ。シンガポールでは全くそんなことは無かったが、やはりまだ日本では国際結婚は珍しいのだろう。なんせかく言う私も、まさか国際結婚するなんて思ってなかった口なのだから。
ということでちょっと日本の国際結婚の現状について調べてみることにした。

 

 

国際結婚の現状

厚生労働者が発表している人口動態統計では、2017年の日本国内の婚姻件数に於ける、国際結婚の比率は約3.5%。2015年には6%近くまで上昇していたが、以降減少、横ばいが続いており、現在は30年前とほぼ同じ数字である。2015年以降の減少については、同年に入管法が改正された影響が大きいそうだ。
3.5%という数字について考えてみよう。30代後半の人間のケースで考えると、40歳時までの既婚率は60-70%なので、100人知り合いがいると、内2人くらいは国際結婚をしているということになる。あれ、意外にいるもんだな、そこまで珍しくはないのかな、と思える数字だ。
ちなみに2017年の結果では、日本人男性の国際結婚件数は、日本人女性の約2倍以上となっている。

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参考: 平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況

 

 

配偶者の国籍別にみる国際結婚

ところが、男女別で統計を詳しく見てみると如実な違いが出てくる。
下図は日本人男女別の、配偶者の国籍比率を表している。赤字で囲ったのは非アジア圏(その他含む)の配偶者比率だが、男性は女性と比べ、非アジア人との婚姻率が圧倒的に少ない。
婚姻総数で比べても、日本人男性×非アジア圏の3,235人(2017年。その他含む)に対し日本人女性×非アジア圏は3,904人。やはり男性の方が、非アジア圏との婚姻数が少ない。
現代では国籍と人種は多様に入り混じっており、全てが当てはまるとは言えないものの、日本に於いて日本人男性×非アジア人女性の婚姻はスーパーマイノリティなのではないだろうか。
珍しいということは、それだけ他人から見られる機会も多いのだろう。

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参考: 平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況

 

 

最後に

日本人男性×非アジア人女性という組み合わせは、やはり珍しいのだ。日本に住み続けるとなると、これからもじろじろと見られることを覚悟した方がいいのだろう。
残念ながらWebブログを調べると同じような悩みを持つ人が中々見つからない。皆そこまで見られることが苦ではないのか、気付いていないのか、はたまた私達が過剰な反応をしているのか。
実際、生活をしていて何か差別されること等は全くなかったので、視線など気にしなければいいのだが、妻は結構センシティブなので、将来日本に住む選択等を出しづらくなってしまう。
ちなみに男性の方が女性より国際結婚比率は高いにも関わらず、国際結婚関連のブログは女性の筆者が多い気がする。なんでだろ。