ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

浄水ポッド

妻が浄水ポッドを買ってきた。
今まで毎週のようにミネラルウォーターを買っていたが、ポッドが来てから月々のコストが大分減った。いい買い物をしたものだ。
実はシンガポールの水道水はそのまま飲んでも問題ない*1。ただ妻曰く味が変、らしい。学生時代から水道水をがぶがぶ飲んでいた自分には、残念ながら違いはよくわからない。
ちなみに買ってきたのはコレ。

https://www.brita.co.uk/fill-and-enjoy

 

さて、その浄水ポッドでちょっと小競り合いが発生。
妻が飲料用だけでなく、料理でも浄水ポッドの水を使って!と言ってきた。返答に困る私。浄水ポッドは口が小さいので、ちょろちょろと少量の水しか出せない。ご飯を炊いたり、スープを作るときはキッチンの蛇口から直接供給した方が断然早いのである。料理まで浄水ポッドの水をわざわざ使うのは流石に神経質じゃないの?と返すと、「浄水ポッドの水の方が良いに決まってるでしょ!水道水は味が変なんだから!」とカウンター。
ま、こんな事でケンカするのもおかしいし、そのうち妻もめんどくさくなって蛇口の水を使うだろ。と考え、(渋々)妻の要求を受け入れ、その日は浄水ポッドの水でご飯を炊いた。

 

その日の晩御飯、炊飯器の蓋を開けると、なんかいつもと違う。中にはふっくらと光り輝くお米。匂いも良い。
あれ、お米変えたっけ?まさか浄水器でこんな変わる?と戸惑いながら食べてみる。

 

 

 

 


う・・うまいっっ!

 

 

 


まるで温泉旅館の懐石料理についてくるお米のような旨さ。おかずやふりかけ無しでも、わしわし食べられるあの味。
確信した。これはどう考えても浄水器の効果だ。水だけでこんな変わるなのか!これってシンガポールに限らず、日本でも浄水器を使うと味が変わるんじゃないか?
口に入れた一瞬の瞬間に湧き出る様々な感情と思考、気分はもうミスター味っ子味皇・村田源二郎(こいつ↓)。

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前を見ると、勝ち誇った顔の妻。
そしてそれからというもの、私はサラダ用の野菜を洗う時にも浄水器を使うのであった。

 

*1:ところでシンガポールは総供給量の約25%をマレーシアからの輸入水に頼っている。
水供給契約が結ばれたのはシンガポール独立前後の1962年。契約期間はなんと2061年までの100年間という長期契約。マレーシアのマハティール首相は、販売価格が安すぎるとして、以前から契約の見直しを提起している。水問題は高速鉄道問題等と合わせ、両国の政治問題の種となっているのだ。