ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

キノクニヤ

Singaporeに期間限定でKinokuniyaが出店するらしい!

www.straitstimes.com

 

というニュースを聞いて、いや、もう紀伊国屋あるんですけど。と思ったのですが、どうやらスーパーの方の紀ノ国屋とのこと。
それでも中部地方出身の人間には全くピンときません。シンガポールでニュースになるくらいなのできっと有名なスーパーに違いない、と調べてみたらこちらを発見。

 

 

 

 

 

楽天市場】エコロジーバッグ【紀ノ国屋 エコバッグ】:e-shop KINOKUNIYA 楽天市場店

 

あぁーこれか!!
東急ハンズでの商品かと思ってた!

 

 

私でもそこまで関心がないスーパーなのに、よくニュースになるなと関心。(ちなみに本日現在大手Strait timesの人気記事ランキング第7位)

まあ(情報統制もありますが)それくらい大きなニュースがないのがこの島国です。

 

Quality Time

いきなりですがEconomistを読んでいて、ハッと気づかされた記事がありましたので紹介します。

 

www.economist.com

 

コロナのパンデミックで在宅勤務が増加し、これまで以上に家で家族と過ごすことが多くなった筆者。ある日の夕方、ロックダウンが一旦解除されたタイミングで、息子とピザを食べに出掛けました。パンデミックの真っ只中、会話も最小限にお互い面と座ってピザを食べるだけでしたが、帰り道、息子が「最高の夜だった」と口にしたとのことです。

 

子供にとっては、平日の夕方に外食をしたことが、思いがけない驚きの夜だったのかもしれません。ですが筆者は息子の言葉を聞いて、それよりも大事なことに気づきました。コロナ禍による在宅勤務で今まで以上に家族と接する機会を持ったと満足していた筆者ですが、実際のところ、家族と本当の意味で交流を取っていなかった事を悟りました。平日の息子との会話といえば、朝の身支度の指示、宿題の確認などが中心。子供のそばにいたり、子供の話を聞いたり、または遊びに付き合うことは殆どなく、コロナ禍で在宅時間が増えてもその傾向は変わっていなかったのです。

 

翻って、筆者は幼少時代の両親との思い出を記憶から呼び起こしました。彼の一番の思い出は、父親が連れていくパブでの出来事。筆者が音楽レッスンを終え、迎えにきた父が帰りにパブに寄ってビールを飲む、その横で彼もとコーラをチップスを食べる。何気ない時間、でも何も気にすることなくただただ二人でいられる時間。親と子供の大切なQuality Timeであったことに気付かされます。

 

2月、筆者は息子をパブに連れて行きました。彼の幼少時代と同じく、彼はビールを頼み、息子はコーラとチップスを頼む。その時何を話したか覚えていないくらいなので、特別なことではなかったのかもしれません。後日、筆者は息子にコロナ禍が終わったら何したい?と聞きました。息子は「またパブに行きたい」と答えたそうです。

 

 

良い話だなーと共感した一方、私自身にも当てはまるなとハッとしました。最近は平日も二土日もMBAのための勉強ばかりで、毎日家にいるにもかかわらず妻との時間が持てていなかったことに気づきました。
勉強も大事ですが、週一回は気休めの時間と家族のQuality Timeのための時間を作ろうと思います。

 

シンガポールで筋腫摘出手術

前回の続きです。

 

aint-no-mountain.hatenablog.com

 

10月に IVFを行い、本格的に子宮筋腫摘出の手術に向けて動きました。
まずは主治医を選ぶために、FacebookのコミュニティやDr.Ngからアドバイスをもらいました。幸運なことにSingaporeは優秀な婦人科医がたくさんおり、コンパクトな国も相まって何人かの医者に面談を申し込むことに成功。
面談時の感触やアドバイスから、 Gleneagles HospitalのDr. Anthonyに決めました。

Dr Siow Yew Ming Anthony - Obstetrician & Gynecologist | Gleneagles Hospital

 

 

主治医を選ぶにあたっては、
1.医者の視点、患者の視点双方から考えて的確なアドバイスをくれる人間か
2.リスク・利点についてしっかり説明してくれるか
3.お金(有名な人ほど執刀料高い)
の3つを重視。妻はオランダ でヤブ医者にあたってひどい目にあったということなので、特に1についてはかなり重要視していました。

どのお医者さんも素晴らしい経歴で、流石先進国シンガポールと感動。手術の成功についてはまず間違いないと思う中で、手術前の不安をどれだけ取り除いてくれるか、患者へ安心感を与えることができるか、そのような能力/人間性というのは本当に人それぞれ。医療費が高く完全なるビジネスであるお国柄故、優秀な上に人間性もある医者というのは本当に人気が高く、そして執刀料もコンサル料も高いです....。

 

その後何度かの面談を行い、12月初旬に手術を行いました。
3時間ほどの手術で無事成功。妻の体力が結構消耗したようで、5日ほど入院をして帰宅。
2週間ほど家でゆっくりして、クリスマスを迎えました。

 

ということで長かったIVF/筋腫摘出もようやく峠を越えました。
思い返してみると、健康面、将来の子供計画、費用面と様々な側面から検討して、一歩ずつ前へ前へ進んでいった道のりであった気がします。
途中何度も方向を変えようとしたり(実際変えたり)、納得いく選択肢が無かったりと厳しい事もありましたが、完全なBESTを目指すのではなく、その場その場での最善の選択(BETTER)を選んでいくことで道が切り開けて行ったような気がします。


そして何より、前述したようにシンガポールのコンパクトな国柄には助けられました。優秀な医者も、病院の設備も身近に揃っており、どこに行くにも電車・タクシーで30分以内でたどり着くのは、セカンドオピニオンの取得や見舞いに好都合です。
もちろん費用は日本に比べてバカ高いのですが(高度医療保険入っててよかった)、それさえ目をつぶれば十分な安心を得ることができる、と感じました。

 

 

カビ問題

ご無沙汰しています&あけましておめでとうございます!

シンガポールはクリスマス明けからphase 3に突入し、最大8人まで集まってOKとなりました。依然多くのactivityは規制が残っている為、年末年始は特にやることもなく家に引きこもってGMATの勉強を始めました。約10年ぶりの数学。。。全部忘れてた泣きたいくらいです。

 

ところで、我が家は3ヶ月に一度エアコンの清掃を業者にお願いしています。
シンガポールは湿度が高く、年中エアコンを動かしている為契約書でもエアコンの清掃義務が借主についていることが多いです。うちもまたしかり。
ただ、リビングにあるメインのエアコンだけ手付かずなのです。業者に聞いても「これは住居のユニットと一体化しているエアコンだから、うちでは清掃できないよ」と。

f:id:Zaituun1946:20210114141414j:plain

こいつ

清掃業者にそう言われていたので、てっきりこのエアコンはオーナーか管理会社がメンテするのかな。と思って気をつけていなかったんですが、最近エアコンからの空気がやたらと臭う。これはまさかと思ってカビ業者に連絡、チェックをお願いすると、悪い予感が的中。業者曰く、このエアコン内部はカビだらけとのこと。ええ。。。

 

直ぐにオーナーに連絡し、カビ業者のサーベイレポートも添付して、カビを早急に取り除いてくれ!と伝えました。オーナーはまず現状確認からということで、あまり乗り気ではなさそうな様子。
そもそも、このエアコンの清掃の責任は誰にあるのか(管理組合?オーナー?借主?)そんなところから揉めそうな気がします。
カビ業者は、カビの除去より空気清浄機買う方が安いと言っていますが、カビだらけのエアコンを使い続けるのも嫌なので早急に除去して欲しいものです。

 

 

 

レストランバブル?

お店の予約が取れません!

 

 

最初に気づいたのは10月くらいでしょうか。結婚記念日のディナーのお店を探していて、良さげな日本料理店があったので予約の連絡を入れると、「今週来週は予約で一杯です。」との回答が。たまたま今週来週は埋まっているのかな、と思ってその時は気にしませんでした。

今月初め、今度や会食用にその日本料理店に連絡を入れると、また「今週来週は予約で一杯です。」と言われました。さすがに何かおかしいと思いましたが、とりあえず和食が食べたいので他の店を当たると有名どころはほぼ予約で満席。一体どうなってるんだ?
そんなもやもやを抱えながら、和食家は諦め西洋料理にしたんですが、こちらも予約がタイトで18:00からのみと。19:00が良かったんですが渋々受託。

f:id:Zaituun1946:20201212144208j:plain

記念日に行ったVUE bar&grill。料理・サービス共に最高でした

 

 

これは何かおかしい、と思って後日知人の寿司職人に話を聞いてみると、6月以降からシンガポール中の寿司屋がバブルになっているようで、寿司職人のヘッドハンティングがひっきりなしにかかってくるんだとか。友人曰く、寿司屋だけでなく、特に高級飲食店の需要が急激に上がっているそうで、ネットで調べてみるとちらほらと飲食バブルに関する記事を発見。

 

South China Morning Postによると、シンガポールのレストラン需要はどうやらCircuit Breakerが終了し、飲食店の店内営業がOKとなった6月以降から急激に回復。海外旅行やエンタメの規制により多くの在住者が飲食にお金を使っていること、更にはPhase2におけるアルコール提供規制(22:30まで)や座席のソーシャルディスタンス確保で供給もある程度制限されている為、海外旅行客が居なくとも国内のレストラン需要が逼迫しているとのことです。

In Singapore, ‘revenge dining’ trend sparked by Covid-19 cabin fever props up restaurants – but will it last? | South China Morning Post

 

 

そしてこちらはStraist timesの記事。Ochardのホテルにある寿司家はなんと来年の3月まで予約で一杯。日本に行けない代わりに高級日本食店に行く人が増えているということですが、さすがにこれは想像を超える盛り上がり。年末に帰国する日本人も少なくなったので、更に需要に拍車をかけているかもしれません。

Sorry, we're fully booked: Many new fine-dining restaurants all booked up till next year, Food News & Top Stories - The Straits Times

 

 

客数や営業時間に制限があるのでまだまだ完全回復とは行きませんが、飲食店にとっては良い兆しなのかも知れませね。

シンガポールで体外受精

 前々回の続きです。

aint-no-mountain.hatenablog.com

 

さて、子宮筋腫の治療もある為、先に体外受精(IVF)を行い胚を凍結することに決めた私たち夫婦。クリニックは、セカンドオピニオンでも大変親身になってアドバイスをくれたDr.Ng Soon Chye氏のいるSincere IVF centerに決めました。

sincereivfcenter.com

 

Dr. Ng 氏はシンガポールで(40年前に)初めて人工授精を行った人で「シンガポール不妊治療の父」と呼ばれているらしく、現在シンガポールで活躍する不妊専門医の多くが彼の元で学んでいったとか。当初は、おいおいそんなレジェンドに会えるのかと戦々恐々と足を運ぶと、とても優しいおじいさまで不安が一気に吹き飛んだ覚えがあります。齢70を超えており今もなお第一線で活躍するDr.Ng氏、ちなみに上記webサイトの写真は恐らく十数年前の若い頃のものではないかと。

Dr. Ng氏に改めて我々の決断を説明し、体外受精をすることを選択。正式にコンサルテーションを行ったのは10月の初週でした。

 

その後、妻の周期がきたら改めて訪院し、誘発剤の購入と説明を受けました。毎日誘発剤注射をする妻は相当頑張ったと思います。以降は卵の状態確認と、誘発剤の購入の為2-3日おきに通院。ちなみに私も精子を活性化させるサプリもらって飲んでました。
今振り返ると、この時期が一番不妊治療で大変でした。勿論男はこの時点では大概することは無いのでこんなこというのは非難轟々ですが、妻はホルモンバランスの乱れや治療のストレスなどもあり、かなり精神的にきつそうでした。世の男性の皆さん、誘発剤の時期は奥さんを普段以上に沢山ケアしましょう! 私も在宅勤務だったので、会社に内緒でこっそり抜けて一緒に通院できたのはよかったです。

 

そしていよいよ採卵・採精の日を迎えることに。
朝8:00にクリニックへ行き、妻は着替えて手術室へ。私は待合室で待機。待合室は小さな個室になっていて、正面のスクリーンで採卵の様子を確認することができます。少しでも生命の誕生過程を理解してもらう為でしょうか。他のところもこういう感じなんですかね。

1時間後、手術室から出てきたDr.Ng氏から採卵が無事終わったこと、想像以上の卵が採取できたことの報告を受けて安堵。
当日は我々以外にも他2-3組の夫婦が治療をするようで、Dr.Ng氏は午前中ずっと手術室に篭りっぱなし。しかしDr.Ng氏は70を超えて今もなお手術室に立つのは本当にすごい。この人いつ休んでるんだ?ってくらい朝から晩までクリニックにいます。

 

その後私はというと、麻酔がまだ聞いており意識が若干朦朧とする妻を横目に採精へ。別ルームに案内され、そこで生命の源を創出。そういえば90年代のPlayboyとか置いてあったけど誰か使っていたんだろうか...。
本日はこれで終了、その後は凍結まで毎日胚の成長過程をメールで貰いながら、2週間後に最終報告のレポートを貰って我々のIVFは一旦終了しました。

 

 

ちなみにかかった費用ですが、

・コンサル費用、誘発剤その他キット、血液検査など: 約SGD 8,500(約66万円)

・採卵・採精、受精・凍結: 約SGD 10,800(約84万円)

 

となりました。通算通院回数は8回。移植の際はさらに+SGD 4000くらいかかるとのことです。ただDr.Ng氏のクリニックは高めなようで、NUHで見積もり取ったら総額SGD15,000ほどでした。日本の相場は分かりませんが、ネットで調べると体外受精を実施した人の平均医療費が100万円-200万円とのことなので、全体的には同じか少し高めでしょうか。助成金が得られないのは痛いですが。


とにかく、まずは第一ステップ終了。少しの休憩ののち、子宮筋腫の手術に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

回転飲茶から考える寿司文化 in Singapore

f:id:Zaituun1946:20201202224303j:plain

最近忙殺されており前回の続きを書く気力がないので閑話休題

Novina周辺に行く用事があったので、帰りにランチの場所を探していると、なんともカラフルなレストランを発見。
料理はどうやら飲茶と中華料理。うん、悪くなさそうじゃん。ということで入ってみると、お気づきでしょうか...。各テーブルの通路と反対側に何か光るレーンがあるのを...。
そうなのです、まさかの回転寿司スタイル飲茶でした。

 

 

f:id:Zaituun1946:20201202224247j:plain

スシローと同じく、パッドで注文したものがベルトコンベアを伝って運ばれてきます。
回転寿司のように常時食べ物が流れており自分の食べたいものをピックするわけではないので、専ら人件費削減の為だと思いますが、なんか新鮮な感じ。
値段は少し高めですけど、Ding Tai Fung好きなら問題ないおいしさです。

 

www.tunglokteahouse.com

 

 

f:id:Zaituun1946:20201202224251j:plain

 

 

 

f:id:Zaituun1946:20201202224257j:plain

 

 

ところでシンガポールは寿司レストランが本当に多い。そして人気。
平日の昼間っから寿司食べてる人の多いこと多いこと。スシロー、元気寿司、Nihon Mura、Sushi Expressといった回転寿司はもちろん、所謂”まわらない寿司”のお店も沢山あります。それも日本由来のお店だけでなく、今ではローカル発祥のお店でも日本と引けを取らないくらい美味しいのです。

 

CUHKの日本文化研究者であるBenjamin Ng Wai-Ming氏によると、シンガポールで最初に寿司を含む日本食文化が到来したのは1960年代とのこと。高度経済成長により海外赴任となった日本人向けに、日本人が始めた、非常に限られた文化であった日本食が、日本人の更なる東南アジア進出とシンガポールの経済成長も相まって徐々に国民に浸透。さらに、90年代以降も増え続ける国内の日本人人口と、漫画・ドラマ等の日本のカルチャーの伝来がシンガポールでの寿司文化を揺るぎないものとしたということです。確かミスター・味っ子は中国・香港等の中華圏でも人気を博したアニメですね。

 

Benjamin氏によると、シンガポールにおいて寿司がポピュラーになった理由は文化の浸透だけではないようです。専門店に行き、カウンターに座って寿司そのものを楽しむ古来の日本の寿司文化とは異なり、シンガポールは家族で出かけ、安く食べられることを重視します。その為、日本食レストランに行き、お気に入りの寿司を少々、うどんや天ぷら等の他の食事と合わせて頼むのが一般的でした。平成以降、日本が専門店から回転寿司やデパ地下惣菜で寿司を大衆化したように、シンガポールでは既に存在していた数多の日本食レストランが、メニューの一つとして寿司を提供したことが大衆化に貢献したのです。
日本から空輸で若干7-8時間ほど、国内のロジスティクスの利便もあり、安くて新鮮な寿司が食べられるシンガポールは、東安アジアの日本食文化のハブなのかもしれませんね。

 

さらに詳しくは、以下Benjamin氏の論文"Popularization and localization of sushi in singapore"をどうぞ。

 

 

www.cuhk.edu.hk