ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

友人の失業とシンガポール総選挙

シンガポールは先週金曜からPhase2に突入。凡そ3ヶ月ぶりに家族以外の知人に会うことが許可され、リテールもオープン、少人数ですがレストランでの飲食も可能となりました。私も早速友人に会って久しぶりの再会を喜びました。

実は私の友人でも数名、特に若いシンガポール人がこのサーキットブレーカー中に失業しています。職業はエンジニア、データアナリスト、バーテンダー等様々です。
シンガポール政府が先日発表した雇用統計では、Residents(ローカル/PR保持者)の失業率は約3.3%。但しこれは3月の結果であり、本格的な外出制限が始まった4月以降は飛躍的に伸びているのではと思います。

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https://stats.mom.gov.sg/Pages/Home.aspx

 

 

そのResidentsの失業者ですが、30代以下で見ると失業者はなんと7%近くに上ります。
憶測ですが、シンガポールにオフィスを構える企業の大半がアジアのHQ機能を有しており、若い新卒採用を育てる文化というよりは、能力に長けた30代以降の即戦力を求める傾向が強い為ではないかと思います。

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https://stats.mom.gov.sg/Pages/Home.aspx

 

失業した友人の1人は、イギリスの大学を卒業後シンガポールの欧州系IT企業に就職しましたが、3年目の先月、突然解雇されました。別の友人は失業期間で資格の勉強をしていましたが、コロナの影響で資格試験が当面延期になり、失業期間が伸びることとなりました。
これまでは会って直接話を聞くこともできず、また外出自粛の影響もあり彼らのメンタルは本当にドン底でした。Phase 2が始まって本当に彼らも私も救われた感じです。一方で国内でのコロナ感染はまだ収束しておらず、第二波の懸念やリセッション等未来への不安は多々あります。

失業・経済成長を含めた2Q(4月-6月)の成績が出るのは夏以降になるはずです。今週、政府は来月の総選挙実施を発表しましたが、緩和政策のアピールと共にこういったデータが現れる前に選挙を実施したかったのかと変に勘ぐってしまいます。
有権者はどう動くのでしょうかねー。