ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

Quality Time

いきなりですがEconomistを読んでいて、ハッと気づかされた記事がありましたので紹介します。

 

www.economist.com

 

コロナのパンデミックで在宅勤務が増加し、これまで以上に家で家族と過ごすことが多くなった筆者。ある日の夕方、ロックダウンが一旦解除されたタイミングで、息子とピザを食べに出掛けました。パンデミックの真っ只中、会話も最小限にお互い面と座ってピザを食べるだけでしたが、帰り道、息子が「最高の夜だった」と口にしたとのことです。

 

子供にとっては、平日の夕方に外食をしたことが、思いがけない驚きの夜だったのかもしれません。ですが筆者は息子の言葉を聞いて、それよりも大事なことに気づきました。コロナ禍による在宅勤務で今まで以上に家族と接する機会を持ったと満足していた筆者ですが、実際のところ、家族と本当の意味で交流を取っていなかった事を悟りました。平日の息子との会話といえば、朝の身支度の指示、宿題の確認などが中心。子供のそばにいたり、子供の話を聞いたり、または遊びに付き合うことは殆どなく、コロナ禍で在宅時間が増えてもその傾向は変わっていなかったのです。

 

翻って、筆者は幼少時代の両親との思い出を記憶から呼び起こしました。彼の一番の思い出は、父親が連れていくパブでの出来事。筆者が音楽レッスンを終え、迎えにきた父が帰りにパブに寄ってビールを飲む、その横で彼もとコーラをチップスを食べる。何気ない時間、でも何も気にすることなくただただ二人でいられる時間。親と子供の大切なQuality Timeであったことに気付かされます。

 

2月、筆者は息子をパブに連れて行きました。彼の幼少時代と同じく、彼はビールを頼み、息子はコーラとチップスを頼む。その時何を話したか覚えていないくらいなので、特別なことではなかったのかもしれません。後日、筆者は息子にコロナ禍が終わったら何したい?と聞きました。息子は「またパブに行きたい」と答えたそうです。

 

 

良い話だなーと共感した一方、私自身にも当てはまるなとハッとしました。最近は平日も二土日もMBAのための勉強ばかりで、毎日家にいるにもかかわらず妻との時間が持てていなかったことに気づきました。
勉強も大事ですが、週一回は気休めの時間と家族のQuality Timeのための時間を作ろうと思います。