ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ

オランダ人女性とシンガポールで国際結婚した会社員が妻にこっそり日本語で綴るブログ

中東の旋風を求めて①

中東にはこんな諺があります。

 

「ある日は蜂蜜、ある日は玉ねぎ

 

日本の「楽あれば、苦あり」と同じように、人生には良い事がある日もあれば悪い事が起こる日もある、という意味です。中東、イスラーム世界では蜂蜜は古くから魔法の食べ物とされており、子供が風邪を引いたら蜂蜜入りのお湯を飲ませる、なんてことがよくあります。玉ねぎはその匂いから忌み嫌われており(実際には多くの中東料理で使われているのですが)、食べた人間はモスクへの入場が禁じられていることもあります。蜂蜜、玉ねぎどちらもクルアーンに記載がある程古くから中東地域に根付いており、前者は至高の品として、後者は預言者ムハンマドの嫌いな物として記述されています。

 

ちなみにこちらの諺、アラビア語で書くと

يوم عسل يوم بصل (yaumu aslin, yaumu baslin)

となります。蜂蜜と玉ねぎが韻を踏んでいるのです。

 

私のブログのタイトルも、この諺から取ったものです。
この言葉を知ったのは学生時代、中東のとある国に留学をしていた時でした。日本とは180度価値観の違う異国の文化の中で感じた事、学んだ事、そしてそれが今の私の仕事、家庭生活あらゆる面で大きな核となっている事を、気が向いた時に書いていきたいと思います。

 

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